♯98 SILENT VOICE(18禁)第8話
♯108 Torch Song
サバゲーの裏で結城つむぎを襲う惨劇
凌辱描写を含みますのでご注意ください
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≪番外後編 目次 第9話≫
「本当に優柔不断なんだから。彼が、ぐずぐずしてたおかげで」
恋敵に撃ち殺された。
なんとみじめな最期だろう。
妬まれてのことならまだ救いもあるけれど、そういう意味でなら、撃つ資格はこちらにあるというのに。
よりにもよって、私から彼を守るためにだなんて。
「まったく、ひとの気も知らないで」
意思表示すらしていないのだから、それも当然だけど。
それでも、せめて想い人に撃たれたかった。
去り際、恋敵が残していった謝罪に、優越からくる憐憫を読み取るのは、ジェラシーのバイアス。
十月のある満月の夜。
もちろん死者は、片想いなど歌いはしない。
結城つむぎは、死んだ振りをしている。月明かりだけ、だが充分に照明された教室には彼女のほかに数人、校舎全体では数十人単位が死体を演じている。
間近に迫った文化祭でのクラスの出し物に関して意見が割れ、サバイバルゲームで決着をつけることになった。本来撃たれて失格になった者が、その場で死んでいる必要などないのだが、発案者、というか首謀者と呼んだほうが相応しい高野晶は、このゲームを撮影しており、その映像を盛り上げるための── それをいうならそもそもサバゲー自体がそのための── 仕様である。
後から冷静に考えれば、三票しか獲得できなかった第三案── あまりにくだらなかったのでなんだったか覚えていない── を除いて決選投票を行えば済んだはずなのだが。
バカが二人── 我ながらあんな男のどこが良いのか、とつむぎも時々思わなくはない── 激昂して混乱したホームルームの収拾を高野に任せたことで、制服姿で床にうずくまった挙句、余計なことを考えるはめに。
教室のドアが開かれる気配がしたような、しないような。
そう考えるともなく考えていると、机の列の向こうから、ドア近くに倒れていた男子生徒二人の呻きと、女子生徒一人の小さい悲鳴が聞こえ、つむぎ自身も彼女にならわざるを得なくなった。
が、それ以上の声は発せない。
見ず知らずの男が馬乗りになり、きゃしゃなあごを握りつぶすように、大きな手で荒っぽく口をふさぐ。頭を床に押さえられ、首を振ることすらままならないつむぎは、唯一自由になる、えんじのミニスカートから伸びた生足を振り回して、混乱と抵抗を示す。
その足先が椅子をとらえ、ひっくり返した。少女の足掻きにいらだちをあらわにした男は、口元をふさいでいた右手を放すと、苦しげに息を吐こうする間さえ与えず、スナップを返した手の甲でつむぎの右頬をはたく。
「きゃあっ」
度の強い眼鏡が床に飛んで、小さな音を立てた。
「おとなしくしてろ」
ドスを効かせた低音に、暴力沙汰に不慣れなつむぎは、息を詰め否も応も返せない。
「駄目だよお」
下卑た軽薄な口調の男が長身を折り、眼鏡を拾って近づいてくる。
「眼鏡はずしちゃ」
にやけた顔で言いながら、かがみ込んでつむぎの顔に眼鏡をかけさせる。
「ハッ、相変わらず眼鏡の女が良いのかよ」
「趣味わりぃ」
「自分が頭悪い反動じゃねえの」
周りから起こった揶揄の声や気配から、十人近い男達がいるのがわかった。
「替わってよ」
つむぎにまたがっていた男は、舌打ちしつつも立ち上がって長身の男に場を譲る。
入れ替わりにのしかかってきた長身の男は、スカートをまくり上げてパンティを脱がそうとする。それまで呆然と自失していたつむぎが、抗うことを思い出し固くひざを閉じた瞬間。
再び眼鏡が宙を飛び、音を立て床に落ちる。
いやらしい笑顔を変えないまま平手打ちを喰らわせた男は、面白がって仲間に尋ねる。
「さっきと、どっちが遠くに飛んだ」
「お前の方」
「やりぃ、記録更新」
つむぎを見下ろすと、腫れ始めている右頬を爪でなぞりながら続ける。
「次、記録に挑戦したい奴は……」
凶悪な稚気に満ちたざわめきの中から立候補者が現れる前に、つむぎの足から力が抜ける。それを感じ取った男は素早く、腿までめくれていた下着を完全に抜き取ると、わざわざ眼鏡を拾いに行き、またそれをかけ直す。
「足、開いて」
暴力に屈する自己嫌悪に苛まれつつ少女は、羞恥と脅えの板ばさみに震える太股を、おずおずと開いてゆく。
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「本当に優柔不断なんだから。彼が、ぐずぐずしてたおかげで」
恋敵に撃ち殺された。
なんとみじめな最期だろう。
妬まれてのことならまだ救いもあるけれど、そういう意味でなら、撃つ資格はこちらにあるというのに。
よりにもよって、私から彼を守るためにだなんて。
「まったく、ひとの気も知らないで」
意思表示すらしていないのだから、それも当然だけど。
それでも、せめて想い人に撃たれたかった。
去り際、恋敵が残していった謝罪に、優越からくる憐憫を読み取るのは、ジェラシーのバイアス。
十月のある満月の夜。
もちろん死者は、片想いなど歌いはしない。
結城つむぎは、死んだ振りをしている。月明かりだけ、だが充分に照明された教室には彼女のほかに数人、校舎全体では数十人単位が死体を演じている。
間近に迫った文化祭でのクラスの出し物に関して意見が割れ、サバイバルゲームで決着をつけることになった。本来撃たれて失格になった者が、その場で死んでいる必要などないのだが、発案者、というか首謀者と呼んだほうが相応しい高野晶は、このゲームを撮影しており、その映像を盛り上げるための── それをいうならそもそもサバゲー自体がそのための── 仕様である。
後から冷静に考えれば、三票しか獲得できなかった第三案── あまりにくだらなかったのでなんだったか覚えていない── を除いて決選投票を行えば済んだはずなのだが。
バカが二人── 我ながらあんな男のどこが良いのか、とつむぎも時々思わなくはない── 激昂して混乱したホームルームの収拾を高野に任せたことで、制服姿で床にうずくまった挙句、余計なことを考えるはめに。
教室のドアが開かれる気配がしたような、しないような。
そう考えるともなく考えていると、机の列の向こうから、ドア近くに倒れていた男子生徒二人の呻きと、女子生徒一人の小さい悲鳴が聞こえ、つむぎ自身も彼女にならわざるを得なくなった。
が、それ以上の声は発せない。
見ず知らずの男が馬乗りになり、きゃしゃなあごを握りつぶすように、大きな手で荒っぽく口をふさぐ。頭を床に押さえられ、首を振ることすらままならないつむぎは、唯一自由になる、えんじのミニスカートから伸びた生足を振り回して、混乱と抵抗を示す。
その足先が椅子をとらえ、ひっくり返した。少女の足掻きにいらだちをあらわにした男は、口元をふさいでいた右手を放すと、苦しげに息を吐こうする間さえ与えず、スナップを返した手の甲でつむぎの右頬をはたく。
「きゃあっ」
度の強い眼鏡が床に飛んで、小さな音を立てた。
「おとなしくしてろ」
ドスを効かせた低音に、暴力沙汰に不慣れなつむぎは、息を詰め否も応も返せない。
「駄目だよお」
下卑た軽薄な口調の男が長身を折り、眼鏡を拾って近づいてくる。
「眼鏡はずしちゃ」
にやけた顔で言いながら、かがみ込んでつむぎの顔に眼鏡をかけさせる。
「ハッ、相変わらず眼鏡の女が良いのかよ」
「趣味わりぃ」
「自分が頭悪い反動じゃねえの」
周りから起こった揶揄の声や気配から、十人近い男達がいるのがわかった。
「替わってよ」
つむぎにまたがっていた男は、舌打ちしつつも立ち上がって長身の男に場を譲る。
入れ替わりにのしかかってきた長身の男は、スカートをまくり上げてパンティを脱がそうとする。それまで呆然と自失していたつむぎが、抗うことを思い出し固くひざを閉じた瞬間。
再び眼鏡が宙を飛び、音を立て床に落ちる。
いやらしい笑顔を変えないまま平手打ちを喰らわせた男は、面白がって仲間に尋ねる。
「さっきと、どっちが遠くに飛んだ」
「お前の方」
「やりぃ、記録更新」
つむぎを見下ろすと、腫れ始めている右頬を爪でなぞりながら続ける。
「次、記録に挑戦したい奴は……」
凶悪な稚気に満ちたざわめきの中から立候補者が現れる前に、つむぎの足から力が抜ける。それを感じ取った男は素早く、腿までめくれていた下着を完全に抜き取ると、わざわざ眼鏡を拾いに行き、またそれをかけ直す。
「足、開いて」
暴力に屈する自己嫌悪に苛まれつつ少女は、羞恥と脅えの板ばさみに震える太股を、おずおずと開いてゆく。
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