♯98 SILENT VOICE(18禁)第6話

♯101 XTC
 処女を奪われた塚本八雲に突きつけられたのは…
 凌辱描写を含みますのでご注意ください

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 ガッシャーーーンッ!!!


 八雲に吹っ飛ばされたストーカーが、思いっきりテレビに激突する。
 八雲が明確に意志、ほとんど殺意に近いそれ、を込めて力まかせに両手を突き出したのに対し、完全に意表を突かれた男は、受身も取れず無様に叩きつけられた。
 「嘘です!! そんなっ……姉さんが、そんなことっ!」
 おそらくは物心がついてから初めて発したであろう、大音声で怒鳴った。
 痛む後頭部をさすりながら、下半身丸出しで腰を抜かしている男には、まるで状況が理解できない。
 無理にかけられた腰への負荷と、下腹部の鈍い痛みによって立ち上がれない八雲は、無意識にひざを合わせて血に濡れた秘所を、自らの肩を抱く両腕で胸を、男から隠そうとする。
 そうして身を縮こめていながらも、激しい憎悪を込めてにらみつける。
 「まさか」
 「……あっ………」
 「嘘だろう?!」
 半信半疑ながら男が事情を察したのと、八雲が自身の失言に気がついたのは、どちらが先だったか。顔面蒼白にしながら口を押さえても、あまりにも手遅れ。
 「……ありえない、けど『もし、俺の心が読めるなら、いやそんなことありえない、これから考えるとおりに行動して。従わなかったら、読心能力なんてものがないっていう当たり前の理由でできないのだとしても、天満ちゃんをゆするから、そのつもりで。って、こんなこと考えてる自体間抜けだって』」
 八雲は、陸に上がった人魚姫よろしくちゃぶ台に這い寄ると、ストーカーの鞄から手錠を取り出し、両腕を背中に回して自身を拘束する。
 「! ……信じられない。じゃあずっと俺の考え、読まれてたのか『えっあ、気味…わりい』」
 外道の言葉にも、恐れを含んだ嫌悪の視線にも、彼女が傷つかなければならないいわれは、これっぽちもない。しかし、この力は八雲にとってそんなに軽いものでも、そういう風に割り切れる性格でも、ない。
 トラウマになりかねない心痛も、幸か不幸か、重大な疑惑の前に早々と霧散する。
 「嘘、ですよね。姉さんがこんなこと……」
 「『あー、黙ってても意味ないのか。ばれたの俺のせいじゃないし』君と烏丸くんが、お姉さんに隠れてつき合ってるって吹き込んだんだ」
 「どうしてっ、そんなひどい」
 「そうでもしないと、天満ちゃん、こっち向いてくれないでしょう。だから密会写真をでっちあげて『我ながらいい出来だったな』持って行ったんだけど、なんだか話が思わぬ方向へ進んじゃって」
 ちゃぶ台のカメラを取り上げ、八雲の表情を追いながら続ける。
 「つまり、この映像ははじめから天満ちゃんに見せることになってるし、天満ちゃんは烏丸くんも見ると思ってる。それで二人が破局『破局?』したら、成功報酬として天満ちゃんの処女をもらえる。そのあとは関わっちゃいけない約束だけど、代わりに妹を好きにしていい、って。自分をだしに脅せば言いなりだから、なんて。それは、今日いやほど実感させてもらったけど」
 「……そん、な……」
 どこかに綻びがないか。
 「だったら、何故、姉さん宛の脅迫状を」
 「ショックを受けた天満ちゃんが、しらじらしく君の目の届くところに脅迫状を置き忘れる。あれを読んで彼女を一人残していける? 脅迫者の無茶な要求に、お互いかばいあう麗しい姉妹愛。でも実は、っていう筋書きだったんだけど。
 昨夜、天満ちゃんから、君が手紙を渡してないと連絡を受けたときは、どうしようかと思ったよ。まあ、君のつもりは見当がついたから、何食わぬ顔で登校するように天満ちゃんに言い含めて、俺が参上したわけ。
 『て、ことは天満ちゃんも知らないの。ていうか、あれっ』でも、お姉さんの心が読めるなら、この企て、ばれてたんじゃ」
 「いつもいつも視えるわけでは……」
 言いかけた言葉から、想像したくない可能性に思い当たってしまう。
 同性でありながら唯一天満の心が視えるのはおそらく、彼女が自分に注いでくれる愛情が別格だから。その想いが損なわれているとしたら、天満の心が視えなかったのも必然、なのか。
 「そんなはずない……こんな、こと、嘘…です……」
 「もちろん、嘘だよ」
 その言葉に、すがりつく八雲。
 「どうやれば嘘が吐けるのか、知らないけど」
 与えられた絶望。
 「『どうでもいいから』嘘だから、さあ、『さっさと』さっきの続き、を」
 中途半端で放り出された下半身が言わせる、欲望まみれの台詞を途切れさせたもの。あれほどの痛みにも、さまざまな恥辱にも、今まで一度も見せなかった涙が、八雲のほほを伝う。
 「ねえ、さ…ん……っ」



 抜け殻と化した八雲は、ペニスの再挿入にも抵抗どころか、生理的な反応さえみせずされるがまま。男の動きとはまったく無関係に、時々すすり泣きをもらす以外は声も出さない。
 「これじゃ、俺がつまんないだろう」
 八雲の口と鼻をハンカチで押さえつける。
 「む? ぐう……ぐっ、ううっ」
 呼吸困難の苦しさに、視線が焦点を結びなおす。空気を求めて体が抵抗を再開、それにともなって膣に押し込まれている物への異物感もよみがえる。
 しかし両腕を封じられた上から仰向けに倒され、さらに男にのしかかられている体勢では、効果的な反撃など望みようがない。足をばたつかせ、首を左右に振って逃れようとする八雲におかまいなしに、ピストン運動を加速する男。
 「ぐ、うぐっ……うう、むぐうっ……っ」
 先程とは異なる理由で、八雲の瞳から意志が失われる直前、呼吸が自由になる。
 「がっ、がはっ…はあっ、はっ、は…はあ……!? えっ、いい、ああ……ああ、いあうっ」
 空気をむさぼって咳き込んだあと、八雲の発するのが、男根の抜き差しと連動する明らかな嬌声へと転じた。
 「なんっ…どうし、て? いい、やっ…気持ち、ああ、い?」
 当惑と快感の渦に呑まれていく。
 酸欠を免れた脳がその解放と、絶え間なく膣内に与えられる刺激を誤って関連付けたのだ。
 八雲の襞を押し広げる物を、受け入れ送り出す行為を助ける潤滑油に、彼女自身の愛液もわずかながら混じり始めた。
 「いあ、あう……ああっ、へ?! ふっ、あ、あ、な……っに?」
 腰を振るたびに少女の中心を穿ってきたペニスは、もはやフェラチオによる射精時を越えたサイズへと膨れ上がっている。自身の限界を悟ると、顔を八雲の耳元に寄せて、つまり彼女から隠して、低くささやく。
 「妹さん」
 八雲のことをそう呼ぶ人間は、一人しかいない。
 その男のことを思い浮かべてしまった刹那、下腹部に熱いものが勢いよく注ぎ込まれる。だからそのときに得た恍惚も、ザーメンを欲するように逸物に加えられた膣の締めつけも、錯覚の産物に過ぎない。
 たとえ、そうだとしても八雲は、初めてのセックス、それも強姦で、絶頂に達した。背中をのけぞらせ、乳房をつぶすように胸を押し当て、鳴き声をあげる。
 「あああああああっ……あい…はあはっ、ふぁっ……」

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